ことのは

物語の感想文がメインです

ファンタジー小説の文章を味わう

私にとって、読書は味わうもの。

設定やキャラクターやストーリーももちろん大切だけど、文章そのものの美しさ、テンポのよさ、統一された世界観が好きです。

私が、マンガやアニメやドラマではなく、小説を読むことを趣味にしているのは、まさにそこ、だと思っています。文章を味わえるのは小説だけだから。

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ファンタジーの文章を味わう

私は小説の中でもファンタジー小説が好きです。現実を離れ、想像の力をめいっぱい駆使して、物語を楽しむことができる。
ここで私にとって大切なのが、文章です。

ファンタジーは、多くの作品は現代日本を舞台としておらず、別の時代、別の国、別の世界で展開されます。当然、その物語の登場人物たちが現代日本語で話しているはずはなく、著者による現代日本語訳が行われた、ある意味「翻訳本」だと思って読んでいます。

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冴木忍作品を電子書籍化してほしい(「天高く、雲は流れ」を添えて)

私は冴木忍さんのライトノベルが大好きです。

特に好きなのは、

風の歌 星の道(角川スニーカー文庫) 
空みて歩こう(角川スニーカー文庫)
〈卵王子〉カイルロッドの苦難(富士見ファンタジア文庫)
天高く、雲は流れ(富士見ファンタジア文庫)

など。(Amazonの1巻にリンク)

登場人物たちが、みんな泥臭く悩みながら生きていて、主人公たちも弱さや醜さやずるさを持っているし、悪役たちも彼らなりの悩みやコンプレックスや主義があって、正義の味方や悪役なんて一面的なものなんかでは決してない。

違う方向から見たら、同じ人物の同じ行動でも全然違って見えるという多面性もあって、物語と登場人物たちの深さ、人間らしさに驚いた衝撃を今でも覚えています。

冴木忍作品を電子書籍で読ませて!

そんな、素晴らしいストーリーテラーである冴木忍さんの作品には、現時点で電子化されているものがほぼありません。
手元にある文庫がボロボロになっている私の場合、もしくは実家用と自宅用と布教用を揃えたくなった私の場合、中古で買うしかない状況なのです。

もちろん、紙の書籍で再版や、別のレーベルに移籍でもいいんですが、気軽に読める電子書籍でも冴木忍作品を読みたい!

誰に言えばいいものなのかよくわかっていませんが、「冴木忍作品を電子書籍で読ませてくれ!買わせてくれ!」という思いが溢れたので、ここで叫んでおきます。

冴木忍作品はいいぞ!

そして冴木忍作品をまだ読んだことのないあなた、中古で手に入れてでも是非読んで欲しい。
途中途中に号泣展開が待っていることが多いですが、全体的には笑って考えさせられる珍道中が楽しめます。

特に天高く、雲は流れ」は挿絵の森山大輔さんの美麗イラスト山盛りなので!カラーもモノクロもたくさんあります。

まずは美麗な表紙を眺めてみてください。

天高く、雲は流れ」全15巻表紙

体術や武器を使った戦闘も多いので、森山さんによる美しく流麗なバトルシーンをたっぷり堪能できます。
美少女、イケメンはもちろん、幼児からオッサンまで、個性的なキャラクターが幅広く取り揃えられています!(笑)

以上、冴木忍ファンが一人でも増えることを願って。

 

私の好きなファンタジー小説(国内)

名刺代わりの、という有名なタグがありますが、どうにも私は特定の数に絞るのが苦手なようで、自己紹介代わりに好きなファンタジー小説をずらっと並べさせてください。
ほぼファンタジー小説しか読まないので、好きな小説=ファンタジー小説です。

<一般書>
・図書館の魔女シリーズ(高田大介)
守り人シリーズ上橋菜穂子
十二国記シリーズ(小野不由美
図書館戦争シリーズ(有川浩
霧のむこうのふしぎな町柏葉幸子

ライトノベル
デルフィニア戦記茅田砂胡
・翼の帰る処 (妹尾ゆふ子
Dクラッカーズあざの耕平
ストレイト・ジャケット榊一郎
・マルタ・サギーは探偵ですか?(野梨原花南
・一つの大陸の物語シリーズ時雨沢恵一
・キーリ(壁井ユカコ
封仙娘娘追宝録ろくごまるに
・風の歌星の道(冴木忍
・〈卵王子〉カイルロッドの苦難(冴木忍
天高く、雲は流れ冴木忍
・カーリー(高殿円

少女小説
伯爵と妖精シリーズ(谷瑞恵
・(仮)花嫁のやんごとなき事情(夕鷺かのう)
・鳥籠の王女と教育係(響野夏菜

<Web小説(全年齢)>
※書籍化した作品も含む
・忘却聖女 (守野伊音)
・ある貴族令嬢の五度目の正直 (藍野ナナカ)
・占い師には花騎士の恋心が見えています (Mikura)

<Web小説(R18)>
・紡ぐ糸が金色になる秘密シリーズ(TL・BL)(本山紫蘇子)
・箱庭の子どもシリーズ(BL)(真木もぐ)

一部、世代がバレバレな作品もありますが(笑)
ファンタジー小説好き、考察好きの方々と、好きな作品語りを共有できれば嬉しいなと思っています。